犬と暮らす家:コミュニケーションをデザインする−1
コミュニケーションの基本は一方的ではなく、双方向からアプローチできることです。
それは、人と人だけではなく、人と愛犬との関係も同様です。
さらに、コミュニケーションの質を向上させるには、目線についての配慮も必要になります。
人と小型犬では、体格の違いから目線を近づけるには人から行動を起こすという一方通行になります。
愛犬の方から、自然に目線を近づけることができると双方向からのアクセスが可能になりコミュニケーションの質が向上します。
愛犬とのコミュニケーションの基本となるアイコンタクトを自然に行うえるようにスキップフロアーの段差を活用して、目線の高さを合わせる工夫をしてみました。
飼い主さんが窓辺に立つとアイコンタクトが成立し、愛犬が歩み寄ってきます。
人からだけではなく、愛犬から近づくだけで目線が揃ってくるという工夫が、ワンランク上のコミュニケーションを可能にしています。
犬と暮らす家:コミュニケーションをデザインする−2
コミュニケーションの基本は まず挨拶から
おはよう いってらっしゃい おかえり おやすみなさい
家族なら普通に行われている日常の挨拶
愛犬達だって家族ですから、それは同じ気持ちです。
「送迎の窓」と名付けた窓は、小型犬の目線と駐車場に立つ人の目線を近づけるように配慮しています。
送迎時:愛犬の視線が自然に駐車場へ
送迎時:人の目線と愛犬の目線が自然に近づきます。
毎日繰り返される光景ですが、こんな関係が日常となることこそが愛犬との快適な暮らしには欠かせません
犬と暮らす家:コミュニケーションをデザインする−3
コミュニケーションの基本は自由にアクセスできること
空調効率やプライバシーのことから扉をつけると愛犬達の行動は制限されてしまいます。
そんなときに役にたつのが「ペットドア」
プライバシーの確保から下部開閉部のみ透明にしています。
最初は、手で開閉方法を教えてあげると自力で行き来ができるようになります。
開閉部は柔らかいポリカーボネイトで、頸が挟まったりしないようにしています。
このペットドアは愛犬だけではなく、愛猫にもお薦めです!
※ペットドア:Full Height Caro/神谷コーポレーション
犬と暮らす家:快適な居場所を用意する
大好きな飼い主さんと一緒にいることを望む愛犬といえど、一人になりたい時もあります。
そんな欲求に応える空間は落ちついた場所に安全安心で守られた環境を用意してあげることが大切です。
ポイントは部屋の広さです。
特に天井の高さは目線の高さの1.5倍程度までの少し低めにしてあげることが大切です。
もちろん個体差があるので全てに適しているかどうかはわかりませんが、上の写真のような空間を用意してあげると、引越して初めてこの部屋に入った際に何も指示しなくても自らDOGROOMへ入って行った事実からみても効果的な手法だと思います。
さらに、留守番時や睡眠時の空間となると更に狭い洞窟のような空間が最適です。
もともと、穴を掘って身の安全を確保しながら休んでいた本能が受け継がれているために、広い空間ではいつ外敵に襲われるかもしれないという不安があり、睡眠時の無防備な状況下においては、特に狭く自分の体を包んでくれるほどの護られた空間がお気に入りのようです。
木箱を活用した愛犬用の寝床ですが、クレートを使うなどして護られた空間を用意してあげましょう。