愛犬や愛猫のための真夏のトラブル回避ガイド(愛犬家住宅・愛猫家住宅での工夫編)

まだまだ残暑が厳しく、天候も不安定な状況が続いておりますが、
こんな真夏には特に愛犬のためにも色々と配慮が必要になります。

真夏といえば、まず気になるのが「熱中症」

意外かもしれませんが、実は自宅で熱中症になるケースが多いそうです。

日当たりの良い場所にハウスを配置したり・・・

留守中にエアコンが止まっていて部屋がとても暑く湿度も高い状態になっていたり・・・

うっかりして愛犬や愛猫の飲水を忘れてしまったり・・・

特に留守中には気をつけたいものです。

 

熱中症対策としては以下の3つが必須です。
1)適切なハウス配置
2)2箇所以上の水飲み場
3)エアコンの効果的な使い方

 

1)適切なハウス配置

日光浴も必要ですが、そのために日当たりの良い窓際にハウス(ケージやクレート)を配置するのはNGです。

真夏の日差しは容赦なく照りつけるので、自らの意思で移動することができないハウスを置いてしまうと暑さでペットには耐えれれない環境になってしまいますので要注意です。

窓際はそもそも騒音やビューがあるために愛犬や愛猫にとっては落ち着かない場所でもあります。

必要な時には自分の意思で窓際に行くことができるようにしてあげれば良いことなので、落ち着いて休める場所としては

窓から離れた部屋の奥の方に用意することが望ましいです。

ハウスは窓から離す

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2)2箇所以上の水飲み場

人もそうであるように、熱中対策には水分補給が必要です。

ハウスや愛犬や愛猫の生活動線上に2箇所以上に配置して、頻繁に水分補給ができるように配慮してあげましょう。

水飲み場

飲料水量の維持管理や衛生管理をするためにも、飼い主の目が届きやすい場所であることも重要です。

塩分補給は食事で行うことが原則なので、塩水やスポーツドリンクは避けた方が良いそうです。

 

3)エアコンの効果的な使い方

やはり頼りになるのはエアコン

涼しい空気を供給するだけではなく、除湿も行ってくれるので、熱中症対策の要です。

涼しい空気は下に溜まるので、床に置いたサーキュレーターで空気を循環させることが大切です。

また、人感センサー付きのエアコンの場合、ペットを感知しないこともあるようですので、人感センサーはOFFにしましょう。

24時間、フル稼働することが多いので、エネルギー効率を考えると部屋の断熱性能を向上させることが大切なので、

壁、床、屋根の断熱材を性能アップをしたり、内窓を設置して2重窓にすると効果がより向上します。

2重窓(内窓付)

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著者情報

前田 敦 / atsushi-maeda

前田 敦 / atsushi-maeda

犬と猫と快適に暮らせる社会の実現を目指して、ペット共生住宅に特化した設計活動を行っている建築家
設計作品の中でも特に注目すべきは、ペットがストレスなく自由に走り回れることを重視して設計した「スロープの家」シリーズです。これまでの住宅設計にはない新しい発想から生まれたもので、独創的なコンセプトと緻密な設計が注目を浴び、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったさまざまなメディアで紹介されています。

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