愛犬と一緒に長距離ドライブを楽しむ。(高速道路利用)

コロナ感染拡大は収束に向かいつつあり、緊急事態宣言も解除されたので、今年の年末年始は帰省や観光地でペットと一緒に過ごそうとお考えの方も多いと思います。

我が家でも、愛犬:かむいを連れて、初めての帰省(ロングドライブ)を予定しています。

 

交通手段の検討

交通手段としては、飛行機や新幹線(公共交通機関)とマイカーやレンタカー(プライベートモービル)が一般的だと思いますが、

ペットが一緒ですと、まだまだハードルが高いのが実情です。

 

飛行機の場合

飛行機や新幹線でもペットと一緒に旅ができるようになってきましたが、座席に一緒というわけにはいきません。

スターフライヤーがペットと一緒に機内に乗せることができることを目指して検証実験はしているようですが、まだ実現には至っていません。

国内線定期便では、ペットは預かり手荷物として貨物室に預けなければならず、一緒に客室内で過ごすことはでききませんので、飼い主さんと離れた場所に隔離されて旅をすることになります。

さらに、預けられるペットも下記のような制限を設けているようです。

JALやANAでは「犬、猫、小鳥、うさぎ、ハムスターなどの小動物」となっており、小動物であっても短頭犬種は「鼻腔が短いとされる短吻種犬につきましては、航空輸送時の環境の変化を受けやすく、体調に変調をきたすおそれがある」という理由から、預けることもできません。

ペットをお連れのお客様【国内線】ANA 

ペットをお連れの方【国内線】JAL

 

新幹線の場合

JR東海の規則によりますと、持ち込める動物は、「小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物」と規定されています。残念ながら、中型犬や大型犬は持ち込みができません。
また、大きさに関係なく猛獣系とヘビは持ち込み禁止です。

新幹線へのペット持ち込み

各車両内の進行方向の番前の席が足元にクレートを置きやすいのでオススメです。

グリーン車はゆったりしていますが、フットレストがある関係でクレートを置きにくい状態のようです。

 

何れにしても、条件をクリアできない場合、クレートが苦手な場合もあり、さらに、ペットのストレスや他の乗客への迷惑等を考えると、公共交通機関の利用に比べるとマイカーによる移動が最もストレスが少ないかもしれません。

 

マイカーによる長距離ドライブ

マイカーというプライベートな移動手段なので、ペットと一緒に旅が楽しめる手軽な手段なので、利用される方は多いと思います。

しかし、プライベートな空間だからどんな乗せ方してもいいというわけではありません。

ドライブの安全性を確保するためにもペットが運転の邪魔をしないように配慮しなければなりません。

 

愛車:VOVLVO V40

仕事とドッグラン好きの愛犬:かむいのために購入した愛車です。

キビキビとした小回りがきき、急な坂道でもスイスイと登ってくれるパワーに魅了されましたが、

愛犬との快適なドライブのための純正アクセサリーも多数用意されていることも購入要因の一つです。

 

ペットと一緒に安全で快適なドライブをするために

準備編

1)クレートに慣らす

一番安全な方法はクレートに入れた状態での移動です。

クレートそのものがシェルターとなっているために安全環境が確保できます。

狭いから気の毒という考えではなく、狭いからこそ護られているという考え方も取り入れてみてはいかがでしょう?

 

クレートトレーニングの参考記事をご覧ください

ハウスは快適で安全な空間

 

2)車に慣らす

エンジンをかけていない車の窓を全開にした状態で室内に誘導し、車内が怖いところではないということを学ばせましょう。

入りたがらない場合には、おやつ等で誘導することもトレイしてみましょう。

 

3)短い距離からドライブに慣らす

少し室内に慣れてきたら、一緒に車内に入ってみましょう。

そして少し近所を走行し、徐々にその距離を伸ばしていくと馴染みやすい様に思います。

”かむい”の時も、家の近く、少し遠くのドッグラン、高速道路、日帰りドライブ、泊りがけのドライブと愛犬の状況を見ながら実践してきました。

環境の変わるドライブや小旅行では、自分の匂いのついたペットソファーやブランケットを持参すると、安心感が得られやすい様に感じました。

 

4)動物病院に相談

車酔いをするようでしたら、動物病院に相談して処方してもらうと良いでしょう。

 

 

実践編

1)クレートに入れてシートベルト等で固定する

小型犬の場合には、クレートごとシートベルトに固定することで安全を確保します。

ドライブ時のクレート固定

ブランケットやバスタオルをクレートにかけてあげて仄暗い環境を用意することで、睡眠が取りやすいようにすることも大切です。

 

2)ペットベッド・ペット用シートベルトを利用する

大型犬やクレートの苦手な愛犬のためには、ペットベッドやペット用シートベルトで安全を確保する方法もあります。

⬆️大型犬や多頭乗車が可能なペットベッドを設置した例      photo by Chikako Yoshizawa

⬆️ホワイトシェパードが乗るとこんな感じですっぽりと納まります。   photo by Chikako Yoshizawa

小型犬や中型犬用にハーフサイズもありますので、適切なサイズを選んでください。

 

飼い主さん考え方や愛犬の好む方法を選択することが一番なので、いろんなペットアクセサリーから選ぶのも良いでしょう。

VOLVOが快適なドライブのために提供するペットクセサリー

 

3)ドアロック・ウインドウロック

緊急時に特街に飛び出すことがないように、ドアロックやウインドウロックが必須です。

 

4)車内温度や環境に配慮

クレートの中は熱がこもりやすいので、エアコンの設定温度や空気の通り道に配慮が必要です。

また、少しの間でも車内に放置しないようにしてください。

真夏の暑さや冬の寒さは生命が危険な状態に陥ることがあるので要注意です。

 

5)サービスエリアのペットサービス施設を利用する

ドライバーも休憩が必要なように、ペットにも休憩が必要です。

2時間に一度程度、サービスエリアやパーキングエリアのドッグランやドッグレストで愛犬と一緒に外の空気を吸って一休みです!

移動によるストレス軽減や車酔い対策にもなりますので、是非とも実践してみてください。

dogrest

高速道路のSA、PAにも愛犬のためのスペースが併設されるようになったので、是非とも活用したいものです。

高速道路サービスエリア・パーキングエリア情報【ドッグラン一覧】

 

 

6)愛犬・愛猫の車酔い対策

車での移動による不安、車の揺れや振動、社内の匂いなどのストレスから車酔いすることもあるようです。

特に車での移動に慣れていないと、ストレスはより大きなものになってきますので、準備編でも書いているように、事前に少しずつ車に慣らすことが大切です。

また、社内の芳香剤の匂いが災いすることもあるので、匂いの強いものは避けて、換気を十分に行うようにしましょう。

 

愛犬とドライブするための工夫や対策がとても分かりやすくまとめられたサイトです。

愛犬の車酔いの症状と対策(by Honda Dog )

 

 

 

関連記事

GoToトラベル with DOG1

GoToトラベル with DOG2

著者情報

前田 敦 / atsushi-maeda

前田 敦 / atsushi-maeda

犬と猫と快適に暮らせる社会の実現を目指して、ペット共生住宅に特化した設計活動を行っている建築家
設計作品の中でも特に注目すべきは、ペットがストレスなく自由に走り回れることを重視して設計した「スロープの家」シリーズです。これまでの住宅設計にはない新しい発想から生まれたもので、独創的なコンセプトと緻密な設計が注目を浴び、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったさまざまなメディアで紹介されています。

FacebookInstagram

前田 敦の専門性について

執筆・監修・報道・取材