大型犬と暮らす家(間取り)

愛犬との生活は基本的に一部のペット立入規制ゾーンを除いては自由にさせるという愛犬家住宅の設計です。

ペット立入規制ゾーンは1階の水廻りゾーン(キッチン、パントリー、サニタリー、風呂、トイレ)とロフトに限定しています。

1階の水廻りゾーンは可動柵で区切るようにしています。

愛犬と暮らす家では、収納が通常より多めに必要になります。また、和服等の大切な衣服は愛犬に悪戯されない場所に保管することが必要です。

ロフトはそんな時に最適な収納スペースになります。

ロフトは収納として建築基準法で認められているものなので、それ以外の用途に使用することはできません。

和服をしまう収納として望ましい畳を敷くことを認めていない行政機関もありますので、事前にしっかりと打合せをしておいてください。

 

この住宅では、外でしかトイレをしてくれないという癖を持った愛犬だったので、

雨の日でも傘をささずに排泄ができるように、ドッグゲージは半屋外の空間としています。

小型犬に限らず、大型犬であっても、二足歩行の人間の使う階段はやはり急勾配です!

理想のスロープが使えない場合でも、緩やかな勾配の階段にすることは必須であると思います。

今回の計画では「踏面:300mm・蹴上:150mm」という、屋外の公共施設でも使われているサイズの階段にしています。

 

 

 

赤色の軒天がワンポイントとなるシンプルモダンな外観にしています。

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著者情報

前田 敦 / atsushi-maeda

前田 敦 / atsushi-maeda

犬と猫と快適に暮らせる社会の実現を目指して、ペット共生住宅に特化した設計活動を行っている建築家
設計作品の中でも特に注目すべきは、ペットがストレスなく自由に走り回れることを重視して設計した「スロープの家」シリーズです。これまでの住宅設計にはない新しい発想から生まれたもので、独創的なコンセプトと緻密な設計が注目を浴び、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったさまざまなメディアで紹介されています。

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前田 敦の専門性について

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