テレワークが生んだ家族の交流時間を大切にした家

コロナ禍で知ったことでは、業種によってはテレワークによる在宅勤務が可能になったということです。

満員電車での通勤時間はなくなり、自宅での生活スタイルが家族との交流に重点が置かれるようになってきました。

家に滞在する時間が長くなると、交流のための時間、個人として過ごす時間がとても大切になってきます。

家族との交流という点においては「食」が注目され、ホットプレート、たこ焼機、チーズフォンデュセット、バーベキューセットが例年に比べ販売数が激増してきているようです。

そうなってくると、食事のためのスペースに変化が余儀なくされ、

テーブルも大きなものが求められ、屋外での食事スペースも必要になってきます。

 

個人の時間は個室で過ごすことも可能ですが、リビング、ダイニング、和室、インナーテラスと言った空間がそれそれ連続しながらも独立性が保てるように配置しました。

なんとなく家族の気配を感じながらも、パーソナルな空間で自分だけの時間を過ごせることが大切なのではないかと考えます。

そのために、可動間仕切りや家具で曖昧に空間を連続しながら区切るという手法を採用しています。

大テーブルの家 平面図 大テーブルの家 立面・断面図

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著者情報

前田 敦 / atsushi-maeda

前田 敦 / atsushi-maeda

犬と猫と快適に暮らせる社会の実現を目指して、ペット共生住宅に特化した設計活動を行っている建築家
設計作品の中でも特に注目すべきは、ペットがストレスなく自由に走り回れることを重視して設計した「スロープの家」シリーズです。これまでの住宅設計にはない新しい発想から生まれたもので、独創的なコンセプトと緻密な設計が注目を浴び、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったさまざまなメディアで紹介されています。

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